Dearest
「本当はね、あたしが子どもの頃に使ってた家庭用のプールで遊ばせてたんだけど、子ども達が暴れるから壊れちゃったの」



買い物から帰ってきたアキは、今日の出来事をラヴに話した。




「壊れてしまったからって、あれはないですよ。何が捨てられているのかと思いましたよ。…ぷふ…。通り過ぎる方みんなが笑ってましたよ?」


「だってレオンが駄々こねるから。プールの代わりになるのあれしかなくて」


「ふふふふふふ…」



ラヴはあの光景を思い出すと、再び笑い始めた。




「レオンだから笑えるけど、アシュリーだったら引くよね」

「何でだよ!」

「だって無愛想な子どもがケースにハマってるんだよ?頭おかしいんじゃないかって思うでしょ」

「あははは!アキ、それは言わないで下さい。想像してしまいますっ…」



ラヴは声を出して笑い出す。


それにつられてアキとレオン、そしてサミュエルも笑い始めた。




「笑うな!特にレオン!!指差して笑うんじゃねぇ!!」



勝手に想像され笑われるアシュリー。



ラヴとアキは笑いながら、今度アシュリーが入れる大きめのケースを買ってこようと思った。
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