Dearest
「皆さん、0時になったらお参りに行きますよ」

「わーい!俺も除夜の鐘打つ〜♪」

「レオン、鐘はお坊さんがつくものですよ」

「えー!やだやだやだ!!鐘打ちたーい!!」



レオンは寝っ転がって足をバタバタさせる。


レオンに興味がなさそうにサミュエルとアシュリーはテレビを観ていた。




「年越しそば出来たよ。早く食べてカウントダウン観たら初詣に行こうね」

「わぁ―おそば♪」



駄々をこねていたレオンは起き上がると、そばに喜ぶ。




「レオンは喜怒哀楽が激しいですね。アキみたいです」

「えー!あたし、レオン程お気楽じゃないよ」



アキは口を膨らませながらラヴの隣りに座った。



エンドロール家は1年の締めくくりのそばを食べた。




去年までは想像も出来なかった風景である。


まさか家庭を持てるなんて誰が思っただろう。




この1年でアキとラヴはもちろん、子ども達も今までの生活が一変した。
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