Dearest
「もう本当にレオンは恥ずかしいんだから!!」

「だって〜…」

「だってじゃない!」



アキはレオンが悪さをしないように、しっかりと手を握っていた。




「そういえば、アシュリー達は何を願ったの?」

「なっ…何でもいいだろ!!そう言うアキは何願ったんだよ」

「言ったら叶わないから言わなーい♪」

「なっ!テメッ…!!」



アキはイタズラな笑みを浮かべる。




「ねぇねぇアキ。俺、おみくじ引きたい」



レオンは色んな種類のおみくじが並んで置いてある場所を指さす。


レオンの意見にのった一家は、みんなでくじを引いた。



「やったぁ♪俺、大吉だ」

「私もです」

「サミュエルとあたしも―♪」



大吉を引いた4人は嬉しそうにおみくじを柱に結びつけた。




「アシュリーは?」

「末吉」

「…面白みがないわね」

「くじに面白いもへったくれもないだろ!」



アシュリーは分が悪そうにおみくじを結ぶ。



お参りを済ませた5人はじゃれ合いながら、賑わう神社を後にした。
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