Dearest
数日後。

ラヴは体に生々しい傷を残しながらも、すぐに退院する事が出来た。




アキが失踪した事を知ったラヴは、何度か病院を抜け出そうとしたが、アシュリー達に止められていた。




「アキは見つかりましたか?」



家に帰ってきたラヴはアシュリーに問う。




「いねぇ。近くは手分けして探したんだけど」

「ハル姉とナツ兄にも連絡したんだけど、何の連絡も入ってないって」

「…ホワイトガーデンには?」



サミュエルは首を横に振る。




「一体何処に…」



ラヴは頭をフル回転させ、アキの行きそうな場所を探し続けた。




「もしかして…」

「何か心あたりあるのか?」

「皆さん、車に乗って下さい!!行きますよ」



ラヴはそう言うと車のキーを取り、車庫に向かった。



全員が車に乗った事を確認するとラヴは車を発進させた。




「何処行くんだよ!?」

「海です。初めて家族旅行で行った海に行きます」



ラヴ達を乗せた車は、初めて家族旅行に行ったあの海へと向かった。
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