Dearest
レオンの試合当日。


アキはいつもより早く起きて、お弁当を作っていた。




試合会場に行く為、すでに起きているレオンはお弁当を作るアキを見つめていた。



「ウィンナーはタコさんとカニさんね♪」

「わかったから。早く支度しないと遅れちゃうよ?早く顔洗ってきなさい」

「はーい♪」



レオンは洗面所へと向かった。


アキはおかずを箱に詰めると朝食を作り始めた。




「ラヴ―!アシュリー!サミュエル、起きて〜!!」



アキがキッチンから叫ぶと、サミュエルがすぐ起きてきた。




「おはようございます。母さん」

「おはよ、サミュエル。サミュエルは寝起きが良くて助かるわ」



アキはサミュエルにコーヒーを渡すと、ラヴとアシュリーを起こしに2階へ向かった。




「ほら、アシュリー起きて!レオンの試合観に行くって言ったでしょ!?」

「うー…ん、今何時だよ」

「6時前」

「アホか!何が悲しくて日曜日にそんな早く起きなきゃなんねぇんだよ…」



アシュリーは毛布を頭まで被ってもぞもぞ動く。




「試合会場が遠いからよ!!早くしないと置いてくわよ!?」



アキはそう言うとラヴの部屋に向かった。
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