Dearest
3人がおもちゃ屋に着くと、空き家だったはずのおもちゃ屋に灯りが灯っていた。


中に入ると、そこには沢山のおもちゃが置いてあった。



「え?なんで?」



3人がきょろきょろ見渡していると、ラヴとアキがやって来た。




「今日1日だけ借りたんですよ」

「おもちゃも買ってきたんだからね」



2人が子ども達を見つめると、子ども達は涙ぐむ。




「…時間は誰かの大切な思い出や人や街を簡単に変えてしまう。だけど、それを悲しまないで。変わらない物も必ずあるはずだから」



アキがそう言うと、子ども達は笑顔になった。






元気になったレオンとサミュエルは、玩具で遊び始める。



「…てか、このおもちゃの山どうすんだよ。俺らもう玩具って歳じゃねぇぞ」

「施設の子ども達にあげるよ」

「あぁ、そりゃいいな。ガキ共喜ぶぜ」



アシュリーはそう呟くと、おもちゃを手に取る。




「欲しいなら持って帰っていいんだよ?」

「いるか!」

「素直じゃないなぁ」




5人は暫くおもちゃ屋でまったりすると、並んで歩きながら施設へと戻った。
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