Dearest
「…お化けより、暗闇にラヴやアシュリー達が消えちゃって見えて恐かった。闇の中で迷子になった気がして…恐かった」

「俺らはここにいるだろ?だから大丈夫だよ」



アシュリーはアキの頭を撫でる。




「…アキが迷子になっても、その度見つけてやるから」



アシュリーの言葉に、アキは迷子になった子どもが親に見つけて貰えた時の安堵と同じ気持ちになった。




「…あたしが親なのにね」

「ん?何か言ったか?」

「ううん、何でもない」



アキはアシュリーに笑みを向けると、ラヴの元へ向かう。


アシュリーはそんなアキの後ろ姿を微笑んで見つめていた。



「おい!レオンとサミュエル、行くぞ」



アシュリーは駆け回るレオンとそれを止めているサミュエルを呼んだ。
< 307 / 596 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop