Dearest
すっかり暗くなった遊園地で5人は観覧車に揺られていた。



「うわぁ…夜景が綺麗」



アキは観覧車から見える夜景に見とれていた。




「おい!やめろ、レオン!!落ちたらどうすんだよ」



アシュリーは観覧車で飛び跳ねるレオンに怒鳴る。




「アキ、恐い思いをさせてすみませんでした」


「もう大丈夫だよ」


「いえ、例え何があったとしても手を離してしまった私は最低です」


「ラヴは何も悪くないよ?ほら、そんな事よりラヴも夜景見てみなよ。綺麗だよ」



ラヴとアキは立ち上がって、観覧車の窓から見える景色を眺めていた。


気付くと子ども達も夜景を眺めていた。




5人の瞳はキラキラ光る夜景が反射して、輝いていた。



観覧車が地上に戻るまで5人は、無言のまま外を見つめていた。




この時、子ども達の中には

ある決心が生まれていた。
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