Dearest
2人が一緒に家に入ると、異様な匂いと共にアキが玄関へとやってきた。




「おかえり―♪」

「おい、今日はなに焦がしたんだよ!」

「え!?焦がしてないよ?」



アシュリーとサミュエルは鼻に意識を集中させた。


2人は青ざめる。




「…鼻が…もげそうです…」

「じゃあ何だよ、この匂いは!?」



アシュリーとサミュエルが鼻を押さえながらアキに問うと、アキは笑顔で答えた。



「今日ね、家の前にサミュエルに似た子猫がいたから猫缶買ってきたの。でも帰ってきたら猫ちゃんいなくて」


「…もしかしてさっきのにゃんこかな?」


「もしかしなくてもそうだろ。てか、猫缶とこの匂いに何の関係があるんだよ!」




アシュリーはアキに言い寄る。
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