Dearest
アシュリーを見たアキはポロポロと涙を流した。



「どうした!?どっか痛いのか!?転んだのか?お前、仮にも妊婦なんだから体大事にしろよ」

「違うよ、アシュリー〜…」



泣き出すアキをそっと抱きしめるアシュリー。


人の目なんか気にもならなかった。




「…迷子になっても見つけるって約束したからな。また見つけただろ?だからこの先も離ればなれになっても、アキがいなくなったら何処からでも捜しに行くから。不安がる事はねぇよ」



アキは自分の想いがアシュリーに見透かされた気がして恥ずかしくなった。


でもそれ以上に安心して、アシュリーを抱き返した。




アシュリーとアキが手を繋ぎながら入口に向かうと、レオンとサミュエルが立っていた。




「アキ!よかった、見つかったんだね」

「母さん、心配しましたよ」



2人はアキに駆け寄る。




「まだラヴは来てねぇの?」

「必死で捜してるんじゃない?」



暫く4人が待っていると、息を切らしたラヴがやってきた。
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