Dearest
暫く自転車に揺られていると、色とりどりの花で彩られている大きな公園が見えてきた。


ラヴは公園に自転車を止める。



「着きましたよ」

「すごーい!綺麗。ラヴこんな場所よく知ってたね」

「はい、この前撮影で使ったんですよ」



2人は手を繋ぎながら公園を歩いた。


たくさんの遊具があるその公園は、犬を散歩させている人や子供を連れた人がいた。




「今度お弁当持って、みんなと来たいね」

「はい、また来ましょう」



2人はブランコに座った。



アキが暫くキィキィと小さく漕いでいると、ラヴがアキの座るブランコに乗り、激しく漕ぎ始めた。



「ぎゃあああ!何してんの、ラヴ!!危ないよ!!」

「ブランコとは大きく漕ぐものですよ」

「違うって!」




恐がっていたアキも次第に楽しくなってきたのか、笑みを浮かべる。


2人は激しく揺れるブランコの上で笑い合っていた。
< 472 / 596 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop