Dearest
アキは2階の廊下にへたり込んでいた。



「アキ、どうしましたか?」

「おい、キズナが怯えてるぞ」



男達がアキに歩み寄るとアキは真っ青な顔で震えていた。



「ごっごごごごご…」

「ご!?」



男達は首を傾げる。





「ゴキブリが飛んでたの!…ぎゃああああ!!そこにいるぅぅ!!!!」



アキが指差す方を見ると黒い物体がカサカサと歩いていた。




「早く誰か退治してー!!」

「はぁ…お前はゴキブリくらいであんな声出すなよな!レオン、新聞持ってこい」

「はいよー」



レオンは新聞を取りにリビングへと向かった。



そんな中、ゴキブリはウロウロとエンドロール家を探索している。




「やだやだ!今すぐやっつけてよ!!逃げたらどうするの!!」



アキはアシュリーの腕を引っ張る。




「なっ…素手で殺せってか!?ふざけんな!」



アキとアシュリーが言い合っていると黒い奴は羽ばたきだした。
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