Dearest
アシュリーはアキにヘルメットを被せるとバイクに跨がった。


アキは恐る恐る後ろに座る。



アキが乗った事を確認したアシュリーはエンジンを掛け、発進させた。




「ぎゃあああ!!速いっ!恐いっ!降ろして!!」

「暴れるな。しっかり掴まってろよ」



騒いでいたアキも次第にバイクの速さに慣れ、ヘルメットの隙間から見える景色を眺めていた。



アシュリーは背中にピタリと抱きつくアキのぬくもりと鼓動が愛しかった。




「気持ちいいねっ!風が見えるみたい」

「ああ。バイクもいいもんだろ」



2人は全身に風を感じながらバイクに揺られていた。



アキは目の前で靡くアシュリーの金色の髪が綺麗だと思った。
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