Dearest
「そうだわ、ラヴ。…あなたに今まで言ってなかった事があるの」

「なんですか?」



深刻な顔をする母を見つめるエンドロール家。




「先生、どうしたの?俺達いたらまずい?」

「いいえ。大丈夫よ、レオン。悲しい事ではないの。…ただラヴがどう捉えるかだけで」



ラヴは首を傾げる。


アキは何だか不安になってラヴの手を握った。




「…悪い、煙草吸ってもいいか?」

「うん。はい、灰皿」



何とも言えない空気に耐えられないアシュリーは煙草に火をつけた。


サミュエルとレオンも落ち着かない様子で母を見つめる。



その中で、何もわからないキズナは部屋の隅で本を読んでいた。
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