Dearest
「俺らは血が繋がってないって事。ラヴとアキの本当の子どもはお前だけなんだよ。俺やレオン達は養子なんだ」


「…何となく気付いてました」


「ラヴと俺らは孤児だった。祖父母がいるホワイトガーデンで育ったんだよ。そんな俺らをラヴは家族にしてくれた」




暫く無言が続く車内。




「…だからお前の兄じゃない」


「いいえ、何があってもアシュリー達は私のお兄ちゃんです。だからそんな事言わないで下さい」



キズナの灰色の瞳は悲しそうに揺れる。



ラヴと同じようにキズナの瞳も彼の心を表しているようだった。




「…血の繋がりなんて関係ないですよ。大切なのは絆です。私はママ達とアシュリー達、そして私は強い絆で結ばれているのだと確信しています」



キズナの言葉に微笑むアシュリー。
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