Dearest
自分の両親が何故こんなにも強い絆で結ばれているのかがわかった気がしたキズナ。



「だからキズナも大丈夫だ。いつか必ずお前の外見やエンドロールの名前だけじゃなく、全てを受け止めて好きになってくれる奴が現れる。

ラヴにアキがいたようにお前にも必ずいるから。大丈夫だよ」



アシュリーはニカッと笑う。



キズナはアシュリーの言葉を信じようと思った。




アキがラヴの言葉なら根拠なんかなくても全て信じられるように


キズナも小さい頃からアシュリーの言葉なら全て信じられていた。




だから今回もアシュリーの言葉を信じようと思ったのだった。




「お前は頭も良くて優しい男だ。そんなお前が嫌われるわけがない。みんな完璧なお前を僻んでるだけだよ。そんなのは気にするな」



アシュリーはキズナの悩みが昔のサミュエルと似ているなと感じていた。



キズナもまた、その時のサミュエルと同じようにアシュリーが改めてお兄ちゃんに見えていた。
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