Dearest
「ラヴが泣き虫さんでいてくれる限りあたしはあなたを忘れたり出来ない」



あの頃のラヴのセリフを紡ぐアキ。



ラヴはアキが昔の事を覚えている事が嬉しかった。




「うぁぁぁっ!!アキ…アキっ！」


「大丈夫、大丈夫だよ。簡単に忘れられる記憶なんてない。ラヴと出会ってからの日々は幸せで綺麗で大切だった。今も鮮明にあたしの中に刻まれてる。忘れられないよ」



風が強く吹きすさぶ浜辺で２人は強く抱きしめ合っていた。




「ラヴ、あたしにはラヴを悲しませてはいけない義務があるんだよ」

「義務ですか？」

「うん。あたしが勝手に作った法律。その１・ラヴに孤独を感じさせないこと。その２・ラヴを悲しませないこと。その３…」



アキは目を赤くしたラヴにキスをした。




「…ラヴをずっと愛すること」



アキは優しく微笑むとラヴの胸に飛び込んだ。
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