Dearest
「では反対に聞きますけど、アキは私の何を好きになってくれたんですか?」


「ラヴの好きな所?1つしかないや」


「1つ…ですか…」



アキがそう言うとラヴはカクッと頭を下げてヘコんだ。




「嫌いになれる所がないとこ。
顔も灰色の瞳も、大きい手も紳士的な優しい性格も孤独な雰囲気も……ラヴの全部が大好きだもの」



アキがそう言うとラヴは顔をあげる。




「はい、私もそうです。嫌いになれる所がないから大好きです」



ラヴがアキを抱きしめると、2人は顔を見せ合い笑った。





「……アキ、私にあなたをくれませんか?」

「え?結婚したんだからもうラヴのものだよ?何よ今更…」

「そうではありません。あなたを抱いてもいいですか?という事です」




ラヴが艶っぽい顔でアキを見つめると、アキは顔を真っ赤にして俯いた。
< 65 / 596 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop