Dearest
「うん、そうだね。血の繋がりなんかなくても、本当の家族になれるよね。あたし達がこの子達を愛してあげれば」


「はい。大切なのは血ではありません、絆ですからね」



アキとラヴは更けていく夜に気付かずに微笑み合っていた。






自分が何者かも
誰から受けた生かもわからず


何故愛されなかったのかも知らずに生きていくのはどんなに辛い事なんだろう?




甘えたい時に甘えられる存在もいなくて

叱ってくれる人も
心配してくれる人も
守ってくれる人も

自分だけを見てくれる人もいない。




そんな孤独、当たり前に両親がいて愛される事を知っているあたしには耐えられない。



アキはそう思った。
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