Dearest
「ラヴもすっかり親バカのお父さんね。…でもそれは凄く幸せな事なんだよ?
あたしも愛を知らないこの子たちとラヴを心の底から愛すからね」



アキはそう思った。





家族は血筋が大切なんじゃない。

大切なのは絆の深さ。



偽りの家族は今日それを知った。






「じゃあご飯にしよっか」



5人はキッチンのテーブルに座った。




その風景は“普通”の家族と何も変わらない楽しい団欒の時間だった。
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