Dearest
帰りのHRが終わったアシュリーとアキは、レオンのクラスに向かった。



「レオン、帰るよ」



レオンのクラスに行くと、たくさんの友達と笑うレオンがいた。




「レオンは社交的ね。優しいからかな」

「バカだけどな」



アキとアシュリーがレオンのクラスの前で話していると、気付いたレオンが駆け寄ってきた。




「みんな見て見て!!俺の母ちゃん美人でしょー♪」



レオンはそう言うと、アキの腕を引っ張って教室に連れ込む。




「若くて綺麗なお母さんで羨ましい」

「レオンのお母さんだけあるね」


などと、教室の中は騒がしくなった。




「レオン、ラヴ達も待ってるから帰るよ?」

「はーい。じゃ、また明日ねっ♪みんな」



レオンはクラスメイトにぶんぶんと手を振った。




「おせーよ、馬鹿レオン」

「いたーっ!!」


アシュリーはレオンを殴る。




「アシュリーはすぐ乱暴しないの!」



アキはアシュリーを叱ると、2人と手をつないで校門へ向かった。
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