Dearest
大浴場に着いたエンドロール家。



「多分ラヴ達の方が早いから、あがったらそこのロビーで待っててね」

「…はい」



いじけるラヴを横目に、アキとサミュエルは女湯へと入っていった。




「サミュエルはむっつりだな」


アシュリーの言葉にラヴとレオンが思いっ切り頷いた。




暫くしてアキとサミュエルが浴場から出ると、ロビーでうたた寝をする3人がいた。



「よく寝る男共だなぁ」



アキはそう呟いて笑うと、ラヴ達を起こした。




「そんな綺麗な顔で無防備に寝てたら襲われちゃうよ。早く部屋戻って寝ようね」



渋々起き上がったラヴ達とアキは部屋に戻った。




部屋に着くと既に布団が並んで敷いてあり、アシュリーとレオンはゴロンと寝そべった。




「お母さん、4つしか布団がありません」

「あっ本当だ。あたしベッドでもいいけど折角だからみんなで寝たいもんね。…じゃあサミュエルとあたし一緒に寝ようか」



アキがサミュエルの布団に入ろうとすると、ラヴがアキの浴衣の帯を引っ張る。




「ダメです。アキは私と一緒の布団です」


ラヴは布団をポンポン叩く。




「サミュエルとでいいよ?」

「ダメです」



ラヴは嫌々と首を横に振る。
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