Dearest
「アキ、ラヴと寝てやれよ。ラヴ風呂場でもずっといじけてて大変だったんだぞ」



アシュリーが目を擦りながら呟く。




「もう…仕方ないなぁ」



アキは照れながらラヴの布団へと入った。


そんなアキをラヴは抱きしめる。




「…俺らがいるんだから変な事はするなよ」


アシュリーはそう呟くと、布団の中に潜った。



暫く静寂が続くと、車の中と同じように子ども達の寝息が聞こえてきた。




「…ラヴ、起きてる?」



アキはもぞもぞと動いてラヴの顔を覗く。




「はい、起きてますよ」

「ラヴ、浴衣似合うね。カッコいいよ」



アキはそう言うと、ラヴの胸にすり寄った。




「アキも可愛いです」


ラヴはアキの頭を優しく撫でる。


アキはそれが心地良くて眠ってしまった。




「…ああ、アキを抱きしめたこの状況は男として辛いです。眠れません」



ラヴは葛藤と闘いながら目を閉じた。




大きな窓からは月明かりが差し込み、仲良く並んで眠る5人を優しく照らしていた。
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