Fragile~思い出に変わるまで〜
「美咲!?」


有無を言わさない相変わらずの口調にげんなりしながらも、久しぶりの美咲の登場に驚いた。


「えっ?!何?!

今日の飲んでる相手ってお前だったの?!」


明らかに動揺しながら、そう聞いてみる。


「うん、そうそう!」


あっけらかんとそう答える美咲に、少しイラッとしながら、俺は問い詰めた。


「なんでさとみは美咲と飲むって言わなかったんだよ?

しかもどんだけ飲ませた?
あいつが弱いの知ってんだろ?」


非難する俺の言葉に、美咲はめげることなく、すかさず言い返してくる。


「私がさとみに健には言わないでって言ったの!
さとみと女同士の内緒話がしたかったからぁ

健に言ったら、私に会いたくて来ちゃうでしょ?」


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