Fragile~思い出に変わるまで〜
【仕事が早く終わって間に合いそう
入れ違いになっちゃうけど、行ってきます!】
――やっぱり、入れ違いか……
ずいぶんご機嫌だということが文面からもわかる。
いってらっしゃいって、言えなかったな……
まるで健がどこかに行ってしまったかのような焦燥感。
それでも急いで返信の文章を打った。
【仕事早く終わって良かったね?
時間通りにクラス会行けそうだし
楽しんできてね?
いってらっしゃい!】
多分、彼女は来てるだろう。
誰が来るのか事前に幹事の人がメールで知らせてくれたみたいだし。
チラッと見えたその中に、彼女の名前も入っていた……
「はぁ……」
もう考えても仕方がない。
健はもう行ってしまった。
それにいってらっしゃいって送り出したのは、誰でもない私なんだから……
入れ違いになっちゃうけど、行ってきます!】
――やっぱり、入れ違いか……
ずいぶんご機嫌だということが文面からもわかる。
いってらっしゃいって、言えなかったな……
まるで健がどこかに行ってしまったかのような焦燥感。
それでも急いで返信の文章を打った。
【仕事早く終わって良かったね?
時間通りにクラス会行けそうだし
楽しんできてね?
いってらっしゃい!】
多分、彼女は来てるだろう。
誰が来るのか事前に幹事の人がメールで知らせてくれたみたいだし。
チラッと見えたその中に、彼女の名前も入っていた……
「はぁ……」
もう考えても仕方がない。
健はもう行ってしまった。
それにいってらっしゃいって送り出したのは、誰でもない私なんだから……