Fragile~思い出に変わるまで〜
今の健には支えてくれる人が必要だと思う。


そして残念だけど、その役目は私じゃない。


封筒に合い鍵を入れたのを確認して封をすると、しばらく手紙を眺めた。


タイミングよくミルクティーが運ばれてきて、私はそれを一口飲みながら、この手紙を藤森さんに渡してもらう人物を待った。


「おまたせー」


相変わらず遅刻しても悪びれない態度に、思わず笑ってしまう。


「15分の遅刻だよ?美咲」


そう笑いながら言うと、そんなのたいしたことないという顔をして答えた。


「さとみの頼み事を引き受けてあげるんだから、そぉんな固いこと言わないの!」


確かに一理ある。


そこは私も強くは言えない。


「あぁ、そうでした

美咲様ありがとう!」


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