Fragile~思い出に変わるまで〜
コーヒーを入れながら、そんな健をチラッと見て何気ない風を装って聞いてみた。


「何時頃帰ってきたの?」


自分が3時くらいまで眠れなかったことは内緒だ。


「うーん、4時くらいかな?」


うん、嘘はついてない。


「2次会は何人くらい行ったの?」


ちょっと尋問みたいになってないかなと気をつけながら、笑顔を作って聞いてみる。


「6人くらいかな?
ほとんど終電の時間に帰ったからなぁ
地元のやつだけ残った感じだよ」


健は特に怪しい様子もなく、淡々と質問に答えてくれた。

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