Fragile~思い出に変わるまで〜
「ごまかさないでください!

まだ、さとみさんのこと忘れられないんですか?

愛してるんですか?

ちゃんと答えてください!」


なんでこんなこと、こいつに答えなきゃいけないんだろう?と思う。


だけどあまりにも真剣な桜井の眼差しに負けて俺は正直に答えた。


「ああ……うん、まあな?

2回目の結婚も子供のためにしたようなもんだし……

さとみがどれだけ俺のことを大切に思ってくれたか……違う女と暮らしてみて、よくわかったよ……」


仕方なくそう答えると、桜井はさらに絡んできた。


「……のろけですか?

さとみさんがぶちょおをすごく愛してたって言いたいんですよね?

それのろけですよね!?

そんなことは聞きたくないですよ!

ぶちょおがさとみさんをどう思ってるのか聞いてるんです!」


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