Fragile～思い出に変わるまで〜

それを聞いて子犬みたいな桜井くんの顔を想像して、プッと吹き出してしまった。


「それにしても、美咲はなんだかんだで桜井くんには弱いよね？」


フフっと笑いながらそう言うと、美咲は首を傾げながらそうかな？という表情をする。


「そんなことないと思うけどさ
あの子みてると、昔のあんたを思い出すのよ

一途で真っ直ぐで……なんていうか応援したくなっちゃうのよね？」


確かに美咲は私の時も応援してくれていた。


そのおかげで健と付き合うことが出来たんだから感謝してる。


でも、それとこれとは違うだろとさとみは困惑しながら言った。


「ちょっとちょっと！

私の気持ち知ってるのに、そこ応援しちゃだめでしょ？」


すると美咲は平然とした顔で答える。