Fragile~思い出に変わるまで〜
その間に私は健太の用意をするために、部屋に戻る。


すると健太は動物園の時の桜井くんとの約束を思い出したのか、もうすっかり準備が出来ていた。


「えらいね?健太!
もうすっかりお兄ちゃんだねぇ?」


頭を撫でながら誉めると、健太はまんざらでもない顔をして言った。


「あたりまえだよ!

ママ……おれ、いくつだとおもってんの?

もうよんさいだよ?」


ますます格好をつけるようになってきた健太に、笑うと怒られるので、普通を装う。


「そっかぁ、もう4歳だもんね!」


そうわざと申し訳なさそうに謝ると、健太は満足そうに私を見て頷く。


「まあわかればいんだけどねぇ

あ!ママいそがなくちゃ!
みいちゃん、まってるんでしょ?」


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