Fragile~思い出に変わるまで〜
俺は咄嗟に顔を上げて、さとみの顔を見た。
そこには涙でぐしゃぐしゃになったさとみが、ハンカチで拭いながら、俺を見て何か言おうとしている。
でもしゃくりあげて言葉にならないでいた。
なんて声をかけていいのかわからずに、しばらく彼女を見守っていると、さとみが必死に口を開いた。
「ありがと……
健の……気持ち……
すごく……嬉しかった」
そこでもう一度鼻をすすりながら涙を拭うと、俺の目を真っ直ぐに見つめて言った。
「プロポーズ……お受けします」
腫れた瞼に真っ赤な鼻をしたさとみが、一生懸命笑顔を作ってそう言ってくれた。
俺は信じられない思いで彼女を見つめながら、声を詰まらせる。
「……ありがとう」
そう一言だけ伝えると、あとはもう言葉にならなかった。
そこには涙でぐしゃぐしゃになったさとみが、ハンカチで拭いながら、俺を見て何か言おうとしている。
でもしゃくりあげて言葉にならないでいた。
なんて声をかけていいのかわからずに、しばらく彼女を見守っていると、さとみが必死に口を開いた。
「ありがと……
健の……気持ち……
すごく……嬉しかった」
そこでもう一度鼻をすすりながら涙を拭うと、俺の目を真っ直ぐに見つめて言った。
「プロポーズ……お受けします」
腫れた瞼に真っ赤な鼻をしたさとみが、一生懸命笑顔を作ってそう言ってくれた。
俺は信じられない思いで彼女を見つめながら、声を詰まらせる。
「……ありがとう」
そう一言だけ伝えると、あとはもう言葉にならなかった。