Fragile~思い出に変わるまで〜
さて……と


なんかメールきてるみたいだったな……


さとみ、何の用だろう?


普段、メールといえば仕事関係か、さとみくらいしかしない俺は、メールの相手がさとみだと思い込んでいた。


携帯のディスプレイを開けて相手の名前を見る。


その瞬間――


ドクンと心臓の音が跳ね上がった。


藤森……


別に何も悪いことをしてるわけじゃないのに、桜井がコーヒーを机に置くまで、思わず慌てて携帯を閉じてしまう。


あきらかに怪しかったかもしれない。


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