Fragile~思い出に変わるまで〜
まさかほんとにメールがくるとは思わなかった。


でもあのとき藤森の力になってやりたいと思ったのは確かだ。


しかも何か悩んでるみたいだし、俺を頼ってくれてる。


相談にはもちろん乗ってやりたい。


でもさとみはあきらかに、藤森の存在を気にしていた。


俺が藤森に会えば、確実に不安にさせてしまうだろう。


しばらく考えて、答えを導き出す。


別に変な下心があるわけじゃない。


隠さないできちんと話せば、さとみはわかってくれるはずだ。

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