Fragile~思い出に変わるまで〜
「それで……相談て何?
なんかあった?」


言いづらい話なのか、しばらくじっと俺の顔を見つめた藤森は、重い口を開いた。


「ごめんね……
うん、ちょっといろいろあって……」


少し口ごもりながら、どこから話せばいいのか悩んでいる様子で目を伏せる。


俺はしばらく何も言わずに、藤森の言葉を待つことにした。


ようやく意を決したように顔を上げると、藤森が話しはじめた。


「実は……

私が離婚したってことは、こないだ話したでしょ?
それで最近になって元旦那から連絡があって……」


うんうんと頷いて、俺は続きを促した。


「なんか……

やっぱり私を忘れられないから、復縁したいって……言ってきてるの」


ほんとに困ったような顔をして、彼女は大きなため息をつく。


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