Fragile~思い出に変わるまで〜
ソワソワする気持ちを抑えようと、体が温まる生姜紅茶を淹れてみた。


ソファーに座り、それをゆっくり飲みながら一息つく。


しばらく雑誌をめくりながら時間を潰していたけれど、ふと気になって壁にかかっている時計に目をやった。


――もう、11時か……


何の連絡もないけれど、明日も仕事だっていうのに、何をやってるんだろう?


紅茶を少しずつ飲みながら、もう寝ようかなとも思う。


でもこういう時って、ベッドに入っても眠れないんだよね……


クラス会の時もそうだった。


すでに体験済みだからなのか、そう冷静に分析している自分がいる。


先に寝てていいって言われたのに、起きて待ってたら、あまりいい気はしないかもしれない。


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