Fragile~思い出に変わるまで〜
――なんか疑ってるとか思われちゃうかな……


いろんな思いが交錯して葛藤となり、私はまったく眠れる気がしなかった。


とりあえず、紅茶を飲み終えたら、ひとまずベッドに入ろう。


そう決めてなるべくゆっくりと紅茶を飲んだ。


それなのに、少しずつ飲んだはずの紅茶は、いつの間にか全部飲み干していて……


仕方なくカップを持って立ち上がり、シンクへと運ぶ。


もう眠れなくてもいいから、とりあえず横になろうと、のろのろと寝室へと向かった。


ベッドに入り、目をつぶってみる。


隣に健がいないと、妙に寒々しい気持ちになった。


しばらく目を瞑っていたけれど、頭が冴えて悪いことばかりが浮かんでくる。


やっぱり眠れない……


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