彼女が変身した事情
どんだけ俺が真面目に考えてるか伝わったのかは分かんないけど……優の後ろ頭がコクンと頷く。


可愛くて愛しくて。ダメだ。我慢できない……。



「優、すげぇ好き。めちゃくちゃ好き」




後ろからはがいじめ。すっぽり俺の腕の中。すべすべの肌、柔らかくて優しい、いい匂い―――。


「約束と違います!」
「いいじゃん抱き付く位。彼女なんだし。こっから先はしないって」
「う~………こういう時どうしたら……」



顔は見えないけどこんなこと位で本気で困ってんぞ~……まったく。



「あのなぁ、そんなん俺がやりたいようにさせてりゃいいんだよ。俺は優が嫌がる事はやんない。したい事は宣言するし、約束は守るから……」
「…私は常盤さんの所有物ということですか?」

「ある種のな。付き合うってそういう事だろ。逆に言えば俺は優の所有物、優のものだから我が儘言えばいいし、したいことすればいい」
「………そうですか。付き合うって大変なんですね」
「………そうか?」




純粋というか生真面目というか。なんでもアリって訳にはいかねぇな……。まぁそこがいいとこなんだけど。












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