彼女が変身した事情


◆◆◆




ガチャ



「ただいま~っと……」



結局自宅に帰ってきた俺達。
やれやれとばかりにどさっとソファーに腰掛けた俺とは裏腹に、浮かない顔の優。



「どした?」

「私………初めて学校サボっちゃった」




がくっ……




そうか、見た目こそ変わったけどやっぱり優だな。





「いんだよ、たまにはさ……」





近付いていって後ろから抱きしめる。
優もそれに答えるかのように、そっと身体に回された腕に触れてくる。
そんなことがやっぱり嬉しくて、優を感じようと髪に顔を埋めるけど……




「…ムカつく」

「ええっ?」





急な俺の発言に、明らかに戸惑ってる様子。





「私なにか悪いこと……」

「してないよ?優は」

「うわ…っ!」




それだけ答えると、勢いよく優を抱き上げた。
恐ろしく軽い身体。



「やだ、良…?」

「………」





無言のまま連れていった先は……










ドサッ






「わっ……っ痛た~」



勢いよく優をベッドに放り出した。
すぐにその上に覆いかぶさる。



「ぐすん…舌噛んだ~…」

「なんで歯ぁ食いしばってねーの?見せてみ?」



涙目になりながら口元を押さえてる。
その代わり、スカートが捲れて太股があらわに……




「優……見えてる。見せてるならいいんだけど」

「……?……っ、きゃぁ!!」





自分の状態にやっと気付いたみたい。
慌てて両手でスカートを押さえてる。
ホント可愛い……




「どれ……」





そっと優のほっぺを押さえて舌を出させる。
脇にちょっとだけ血が滲んでる。




「こんくらい……こうすれば治る」





ゆっくり優にのしかかりながら、舌先で傷をチロッと舐めてやった。





「んっ」





ビクッと身体が反応する。
慌てて引っ込められる舌。
真っ赤な顔の優。




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