彼女が変身した事情
言葉をしゃべろうとすんだけど、しっかり身体は反応しちゃってるんだろうな。
可愛いからいじめたいんだ♪
「優が悪いんだぞ」
「あ…んっ、…えっ?」
何がなんだかわかんないような返事。
そりゃそうだ。
「優の身体……俺じゃない男の臭いする」
「え…嘘っ!」
「ホント。だからさっきムカついてた。それは優が悪い訳じゃないからね、さっきは許した。でも今はダメ、許してやんないよ」
「え……ちょっと待って?よくわかんな……あああっ!!!」
只今俺、暴走中。
「…………ん」
「あ、起きた?」
ベッドの上でけだるそうに身じろぐ優。
終わってからずっと見てた、愛しい娘の寝顔。
今まで感じたことがなかった位の快感、充実感、満足感。
相手が優だから味わえた幸せ。
コイツは絶対俺のもんだ。誰にも渡さない。俺が一生守ってやる。
これはまだ優本人には面と向かって言えない。
なんでかって?
まだ残念ながら結婚できる歳になってないから。養ってやれないのに、いい加減な事は言えない。
だから寝顔に誓った。
守ってやるからな、絶対に………ってね。
側に寄って行ってベッドの淵に腰掛けて髪を撫でてやる。
最初はなんだかよくわかんないって顔。
それから一瞬間があったのち、みるみる赤くなる優の顔。そして……
バサッ!布団を被ってしまった。
「どした?」
「……」
「優?」
「……い!」
「なんだって?」
「恥ずかしくて見れない!あんなことやこんなことまで………やだ~!消えてなくなってしまいたいっ!」
「…ぶっ!」
あまりの同様ぶりがおかしくておかしくて……
「アハハ…恥ずかしくねぇよ。いいから出てこいって」
「いやっ」
「早く見せて?益々愛しくなった優の顔をさ」
「………」