君だけに〜
学校にたどり着いたのはいいが…………
キャァー
「「王子こっちむいてぇー、広さんもむいてぇくださぃ」」
俺のだいっきらいな女子たちが校門前に待ちかまえていた。
相変わらず暇人なやつらだなぁ…マジであきれるわ
そして、俺はいつものようにたいしょした。
「みなさんおはようございます。」
ニコッ
キャァー
俺は吐き気がするような、甘いセリフを女子たち向けて、王子様スマイルを向ける。
俺は何だか、学校では王子ということになっている。
意味が分からないが、うまくたいしょしたほうが、後々楽だと俺は考えた。