love song

病院から帰った私は、早速新曲の歌詞を思うがままノートに書いた。入れたい言葉や綺麗な言い回しを考えながらまずはひたすら走り書きした。そしてCDの曲を流して言葉を乗せていく。リズムと言葉の合わせ方は意外に難しく少しずつ歌いながら作っていく。曲から歌に変わっていくのは私にとって真っ白な紙に想いを書くのと同じ。雅人へ向けたラブレター。走り書きした言葉達が一通のラブレターになっていく。楽しくて仕方ない。特に今日は雅人に会ってきたから煮詰まる事なくスラスラと音と言葉が合わさっていった。
何時間になるだろう…黙々とやっていたらいつの間にか時間を忘れていて、時計を見ると深夜の3時回ったとこだった。
「あ、ヤバッ。寝なきゃ」
私はお風呂は明日朝入る事にして着替えるとそのままベッドに寝転がった。
「雅人の夢が見られますように…」
祈りながら眠りについた。
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