love song
なんだかんだでラジオの方も無事に終わりホッとしていると、アキラさんからもスタッフさんからもマネージャーからも良い評価をもらい気分良く仕事が出来た。アキラさんはやはり表にもっと出て更にファンを作るのも良いんじゃないかと真剣な表情で言ってきたが私は首を振って先程言った通りに答えた。暫くアキラさんと雑談をした後、帰りはマネージャーが送っていくと言ってきたが嫌なので断ってタクシーを呼んだ。前にも言ったがあんなスピードで運転される車に乗りたくない。
「雅人、ラジオ聞いてくれたかな…」
タクシーに乗ってから流れる景色をボーっとみつつボソッと呟いた。まだ発売してない次の新曲も早く雅人に聴いてもらいたい。私はつくづく雅人中心だなぁと我ながら思った。