恋愛流星群

「見られちゃったし、朱里になら話してもいいかな」

 そう前置きして、先輩は弱々しく語り始めた。簡単に言うと、早苗先輩が浮気をした、ということだった。

「もう信じられねぇよ……」

 今まで見たことのない、切なそうな表情を見ていると、なんとか励まさなければ、と思った。

「勘違い、かも知れないですよ?」
< 13 / 83 >

この作品をシェア

pagetop