恋愛流星群

 朱里の一挙一動で、俺がどれだけ一喜一憂しているのか、彼女は知らない。
 彼女の純粋さに幾度となく傷付けられ、そしてその倍、救われてきた。

 だから俺は、少しでも朱里の支えになれるのであれば、朱里の全てになれなくても良い、と考えていた。

 朱里の幸せを、近くで見守ることが出来るのなら、それだけで満足しよう、と。
 朱里が傷付くことがあるのであれば、ただ傍で支えよう、と……。
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