恋愛流星群

 彼は私と目が合うと、軽く右手を上げた。

「おはよー、朱里」
「おはようございます、森先輩!」

 私に向けられた笑顔と挨拶に、私も笑顔で返す。
 この彼が、私の片思いの相手であり、同じブラスバンド部の同パートでサックスを教えてくれている、森先輩だ。
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