恋愛流星群
「ま、いいや。先生の本気で焦るところも見れたし!」
高原は笑顔でそんなことを口にする。本当に、飽きない。良い意味でも、悪い意味でも。
立ち上がり、スカートを払う仕草をする高原。その行為が、この場を後にするための準備だということは、傍目から見ても明らかだ。
「……高原!」
思わず声を掛ける。少し驚いた顔で小首を傾げながら振り返る彼女。
可愛い、そう思わずにはいられなかった。悔しいが、そう感じてしまったことを、認めざるを得なかった。