彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
◆first day◆
1・あたらしい朝
うららかな春の朝、その静けさを破る絶叫。
と、同時に響く豪快な衝撃音。
古い洋館は揺れて、軋んで、その寿命を少し縮めた。
「お姉……、桐っ!大丈夫か!?」
切羽詰った声と同時に部屋のドアが勢いよく開かれ、制服を着たの男の子が飛び込んできた。
えっと、あれは、葵?
かわいい顔して生意気な、ひとつ年下の従兄弟。
そのうしろでは、エプロン姿の白髪の女性がそっと顔をのぞかせている。
ああ、おばあちゃん。
この家の主人でもある、父方の祖母。
ねえ、何で二人ともそんな心配そうな顔をしているの。
もっと不思議なのは、どうして二人の顔はさかさまなんだろう。
ヘンなの、って笑おうと思った。
だけど、ソッコー気づいてしまった。
……違う、二人がさかさまなんじゃない。
さかさまなのは、わたしだ。
と、同時に響く豪快な衝撃音。
古い洋館は揺れて、軋んで、その寿命を少し縮めた。
「お姉……、桐っ!大丈夫か!?」
切羽詰った声と同時に部屋のドアが勢いよく開かれ、制服を着たの男の子が飛び込んできた。
えっと、あれは、葵?
かわいい顔して生意気な、ひとつ年下の従兄弟。
そのうしろでは、エプロン姿の白髪の女性がそっと顔をのぞかせている。
ああ、おばあちゃん。
この家の主人でもある、父方の祖母。
ねえ、何で二人ともそんな心配そうな顔をしているの。
もっと不思議なのは、どうして二人の顔はさかさまなんだろう。
ヘンなの、って笑おうと思った。
だけど、ソッコー気づいてしまった。
……違う、二人がさかさまなんじゃない。
さかさまなのは、わたしだ。