彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
石っていうより、どこか人工的な、コンクリートの……ベンチだろうか?
ベンチっていうには飾り気も何もなく、長方形に切り出しただけの、そっけない造りだ。
積もっている葉っぱや小枝を払いのけて、腰をおろす。
そして、ベンチの淵に足をかけ、体育座りみたくひざを抱えた。
ふう、っと息を吐いて顔を上げる。
あたりの木々は見事に繁っていて、枝と葉が空を完璧に覆い隠している。
細い筋になって落ちる光がキレイ。
すごいな、この外から隔離されている感じ。
「……ふうしゃ?」
完全にぼうっとしていたところに、どこからか突然声がして心臓が跳ね上がった。
こわごわ周りを確認すると、いつからそこにいたのか、数メートル先の木陰に人が立っていた。
ベンチっていうには飾り気も何もなく、長方形に切り出しただけの、そっけない造りだ。
積もっている葉っぱや小枝を払いのけて、腰をおろす。
そして、ベンチの淵に足をかけ、体育座りみたくひざを抱えた。
ふう、っと息を吐いて顔を上げる。
あたりの木々は見事に繁っていて、枝と葉が空を完璧に覆い隠している。
細い筋になって落ちる光がキレイ。
すごいな、この外から隔離されている感じ。
「……ふうしゃ?」
完全にぼうっとしていたところに、どこからか突然声がして心臓が跳ね上がった。
こわごわ周りを確認すると、いつからそこにいたのか、数メートル先の木陰に人が立っていた。