彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
「……あれ? 君、まだ居たんだ」

待て待て待て、その台詞、どの口が言ってんのよ――!?
ここに誘導したの、自分じゃないっ。
数秒前、コイツの隣で、ふんわり癒され気分になっていた自分を呪いたい!

「ねえ、君って新入生? 何も知らないの」

「……ハア?」

鼻息も荒く憤っていたところ、普通に話しかけられて、声が裏返ってしまう。

「この場所に来たがる生徒なんていないからさ」

男の子は淡々と続けた。

その含みを持った言い方、それってわたしに理由を聞いてほしいの?

「……どうして」

声がかすれてしまった。
男の子は満足だったのか薄く笑い、かと思えば、すぐに真顔に変えて言う。

「ここ、出る、って噂だから」

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