彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
わたしには本当に何も聞こえなかったのだけど、腕時計に目をおとすと、12:55。
予鈴の鳴る、ぴったりの時間を指していた。
「すごい……って、あれ?」
ほんの一瞬、わたしが時計を確認していたすきに、男の子はいなくなっていた。
あたりを見回しても、その気配はない。
去り際の足音もなく、まるで、ふっと消えちゃったみたい――。
『ここ、出る、って噂だから』
突然、頭の中に、さっき男の子が言っていた台詞がよみがえる。
そういえば、現れたときもいつの間にかそこにいて。
不思議な存在感で。
誰も近寄りたがらないこの場所で、平然としていた。
それって、それって、もしかして。
「あの男の子が、で、出るって噂の……」
ごくり、と唾を飲み込む。
予鈴の鳴る、ぴったりの時間を指していた。
「すごい……って、あれ?」
ほんの一瞬、わたしが時計を確認していたすきに、男の子はいなくなっていた。
あたりを見回しても、その気配はない。
去り際の足音もなく、まるで、ふっと消えちゃったみたい――。
『ここ、出る、って噂だから』
突然、頭の中に、さっき男の子が言っていた台詞がよみがえる。
そういえば、現れたときもいつの間にかそこにいて。
不思議な存在感で。
誰も近寄りたがらないこの場所で、平然としていた。
それって、それって、もしかして。
「あの男の子が、で、出るって噂の……」
ごくり、と唾を飲み込む。